シドニーと言えば、大都会のイメージが強いかも知れませんが、中心部からフェリー30分ほどで、自然豊かな世界遺産のコッカトゥー島(Cockatoo Island)を訪れることができます。シドニー中心部から近いものの、歴史ある建物が残り、都会の喧騒から逃れることができます。今回は、そんなコッカトゥー島の魅力をご紹介します!
概要・アクセス
コッカトゥー島(Cockatoo Island)とは、刑務所と造船所として使われた島で、現在はユネスコ世界遺産に登録されています。冒頭に書きましたが、緑があり鳥の声も聞こえるので、シドニー中心部の騒がしさから離れて、のんびりした時間を過ごすことができます。また、コッカトゥー島は、歴史ある建物が残っていて、世界遺産にも登録されています。古い建物は、錆びれていたり蜘蛛の巣が張っていて、少し廃墟感がありますが、タイムスリップをしたような感じがあり、散策を楽しめます。コッカトゥー島までは、フェリーで訪れることができます。オペラハウスすぐのCircular QuayやBarangarooから乗ることができます。上の写真はBarangarooの船着場です!Barangarooは再開発が進み、とても綺麗で、新しいレストランやバーが並びます。
Lower Island
島には、地上部分(Lower Island)と階段を登った上部(Upper Island)の見所があります。有料のガイドツアーがありますが、自分で歩きまわっても十分楽しめます。入り口の門を通ると、すぐにインフォメーションセンターが見えます。中には無料の地図があったり、ガイドツアーの申し込みをすることができます。また、この建物前がガイドツアーの出発点となっています。
地図を片手に、Lower Islandを歩いてきます。すると、早速錆びれた何かを発見しました。船を作る際に必要なパーツを曲げる機械らしいです!
また、コッカトゥー島には、至る所にクレーンが残されています。このようなクレーンは、カッコ良くて見惚れてしまいます!日本では工場夜景の撮影に人気が出ていると思いますが、金属の質感や配管など、お好きな方にはぴったりの場所です。また、島には狭くて無機質なトンネルもありました。少し怖いと思いましたが、訪れた日はとても暑かったので、トンネルの中がヒンヤリしていて良い休憩地になりました笑。
Upper Island
階段を登って、上部のUpper Islandに行きます。狭くて周りがよく見える階段だったので、高所恐怖症の私はビビりながら登りました。手すりがあって、しっかりした造りだったので、安全面には問題ないです!Lower Islandは造船所関係が多かったですが、Upper Islandには刑務所関連の建物が多いです。オーストラリアには、イギリスから多くの人が移り住んできましたが、元はイギリスの流刑地となっていました。その際に、コッカトゥー島にも刑務所が作られ、流刑者が送られました。
牢屋の写真です。建物に近づいて、自由に見学ができます。
また、毎日9:30〜15:30まで開いている、Shipyard Stories Exhibitionという展示がありました。建物内には、島にある造船所や携わった人たちの写真が飾られていて、歴史が詳しく書かれていました。Upper Islandからは、シドニー湾が眺められるのもポイントです!遠いですが、有名なハーバーブリッジを見ることができますし、静かにのんびりと美しい風景を楽しめます。
宿泊
世界遺産のコッカトゥー島ですが、実は宿泊可能です。島自体はコンパクトなため、日帰りで十分楽しめますが、夕焼けや夜空が綺麗なので、一泊するのもオススメされています。島の一角には、テントが常に張られていますが、中にはベッドや椅子などが完備されていて、キャンプ経験がない方でも気軽に止まることができます。大きな荷物を持ってくることなく、楽チンです。テントの横には、キッチンスペースがあり、電子レンジも置かれていました。また、洗濯機もあります。ただ、島にはスーパーなど食材が買えるお店がないので、食材だけは忘れずに持ってくるようにしてください!こちらの常設テント以外にも、自分でテントを張るスペースもありますし、大人数でも利用可能なHeritage Holiday HousesやHarbour View Apartmentsなどの宿泊施設も揃っています。
飲食
島にはスーパーやコンビニはないものの、2箇所のカフェがあります。一つ目はSociete Overboardです。インフォメーションセンターのすぐ近くにあり、軽い朝食やランチをするのにぴったりです。2つ目は、Marina Cafe & Barで、島の少し奥にあるので、散策中の休憩にぴったりです。サンドイッチ、ピザ、パイ、などが楽しめます。また、お酒の販売もあります。私は、The Veg ($12.5)という、トルティーヤラップにかぼちゃ、パプリカ、バジル、ほうれん草、フェタチーズが巻かれているものを頼みました。かぼちゃの自然な甘みにほっこりしましたが、バジルのすっきりした香りがあり、重たすぎずに美味しかったです!
まとめ
高層ビルが並び大都会のイメージが強いシドニーですが、フェリー30分ほどで、世界遺産を訪れることができます。錆びれた建物が多くて廃墟感があり、少し怖いですが、歴史を感じられて、楽しい散策になると思います。時間に余裕がある方は、是非1泊してみてください♪