2月10日(土)〜12日(月)の日記をまとめて書きます。
同期と再開!のはずが…
今週末は隣の都市Baranquillaに行きました。私の任地カルタヘナからは、バスで約2時間半です。値段は会社によりますが、片道30,000COP(約1,150円)とお手頃です。Baranquillaに行った理由は、カーニバルです。Baranquillaでは毎年2月に大規模なカーニバルが行われ、コロンビア内でも有名です。
私の任地からのアクセスがいい上に、Baranquillaには同期隊員がいるため、これを逃すわけにはいかない!という感じでした。もう一人任地が近い隊員も集まり、土曜日の日中に3人でカーニバルを楽しみました。
クンビア、バジェナート、チャンペタなどのカリブ地域らしい音楽に合わせて、大勢のダンサーがノリよく踊りながら通りを歩いていました。盛り上がりがさすが海外!という感じでしたし、コロンビアの文化を楽しめていい思い出になりました。また久々に同期と会ったのも楽しすぎました!
ですが、その帰りのこと。私ともう一人遊びに来ていた同期隊員の携帯が盗まれました…。
事件の詳細
カーニバル会場から宿泊場所に帰る際、交通規制が多くてタクシーがなかなか拾えませんでした。なので、車が多い通りまで歩いていました。途中で、歩行者天国になっている通りを発見。食べ物の屋台があり、人が多くて賑わっていました。
「楽しそうだし、その通りを歩いてみよう!」と3人で歩いたところ、3人同時に泡のスプレーを顔にかけられました。このスプレーはカーニバルのお客用に売られていたもので、私たちも日中見ていた際に他のお客さんとかけ合って楽しんでいました。
ですが、かなりの量をいきなりかけられたので、前が見えません。目にも入っていたかったです。その隙に3人中2人の携帯が取られました。私は斜めがけの小さいカバンに携帯を入れていて、もう一人はズボンの前ポケットの中でした。
本当にあっという間でした。取られている感覚はほぼなかったです。カバンのチャックが開いていたので中身を確認したところ、携帯がないことに気がついた感じです。
この日記にカーニバルの写真を載せたかったですが、案の定ありません…。
事件後の対応
iPhoneを探す
私はiPhoneだったので、iPhoneを探す機能を使い犯人を追跡しようと思いました。ですが、設定がうまく行っていないのか、電源を切られてしまったのかわかりませんが、場所が特定できませんでした。
携帯をブロック
パスワードをかけてはいますが、開けられる可能性もあるので、携帯をブロックする必要があります。本当はiPhoneを探す機能を使ってブロックできるはずですが、これまた電源を落とされているせいか無理でした。
結局は利用している携帯会社(Claro)に行き、その窓口でブロックしてもらえました。
調整員へ報告
調整員とはJICAのスタッフさんで、主に私たち協力隊員の活動や生活面を調整・サポートしてくださる方です。報連相は欠かせないので、今回の件も例外なく伝えました。すると的確な事後対応のアドバイスを頂けました。
盗難届の作成
マストではないですが、作成しました。協力隊が入っている共済会から保険金が受け取れるのですが、そのためには警察に行き盗難届を作成してもらう必要があります。まずは現場近くの交番に行きましたが、大きい警察署でないと作成不可とのことで、日曜日に改めて行きました。
すると、優しい警察官が口頭で事件の詳細を聞き取り、手際よく盗難届を作成し、メールでPDF版を送ってくださりました。
JICAへの報告書
同じ事件が起きないよう、報告する義務があります。日時や発生時の状況など記入する事項が多かったですが、反省と少しでも他の隊員やJICA関係者のお役に立てればという気持ちで書き上げました。
SIMカードの購入
もちろん新しいSIMカードも購入しました。この時の写真はあります笑!
不幸中の幸い
お気に入りのiPhoneを失ったのは悲しすぎますが、今回は不幸中の幸いが多かったです。
被害は携帯のみ
斜めがけのカバンに入れていたのですが、カバンごと引っ張られて引きずり回されるという可能性もありました。ですが、今回の犯人は丁寧にチャックを開け、携帯のみ取っていきました。同じカバンには財布も入っていましたが、なぜか本当に携帯のみです。
スプレーのせいで目が少し痛かったですが、怪我など一切なくてよかったです。
地元の隊員は無被害
今回被害があったのは3人中2人で、Baranquillaの隊員はなぜか取られませんでした。土地勘がある隊員が無事なので、その後携帯会社や警察に行く際に助かりました。また、その隊員の携帯で調整員に連絡を取ったり、iPhoneを探す機能を使ったり、インスタにログインして取り急ぎ携帯が使えないことを連絡したり…本当にお世話になりました。
調整員がいた
普段は首都ボゴタのJICAオフィスにいらっしゃるのですが、たまたま1人の調整員さんがカーニバルのためにプライベートでBaranquillaに来ていました。調整員さんに被害を伝えると、旅行中にも関わらず駆けつけてくださり、その後携帯会社や警察に行く際も同行してくださりました。
まだコロンビアに来てから数ヶ月しか経っていなく、しかも事件後で混乱していたので、スペイン語堪能かつコロンビアの事情を把握している調整員さんがやり取りをしてくださり助かりました。
地元民も助けてくれた
現場にはもちろん地元の人が多くいたのですが、「どうしたの?」「近くに警察いたから話してみるべき」など声をかけてくださりました。中には英語ができる方が通訳してくださったり。また、Baranquilla隊員のカウンターパートやホストファミリーも親身になって助けてくださりました。
心が温かくなりました。
バックアップを取ってた
コロンビアに来てから始めた習慣がバックアップです。日本よりは治安が悪いので、いつかは携帯でも盗まれるのでは?と思っていました。なので毎週末携帯とパソコンのバックアップを欠かさず取っていました。そのため、今回も1週間前の週末に取ったバックアップが復元でき、データ面で失うものを最小限に抑えられました。
自分で自分を褒めます。
携帯を持ってきてた
これも自分の褒めポイントです。日本から実際に使う携帯に加えて、もう一つ新しい携帯を持ってきました。使用する携帯の年季が入っていたのが、主な理由です。2年間のうちに買い換える必要があるなと思いましたが、海外で希望する機種が手に入るか不明だったので日本から持ってきました。
iPhone大好きなので、コロンビアでもiPhoneを使い続けたかったですが、日本より流通していないです。なので盗まれた後に探すとなると大変です。その手間がなくなり、SIMさえ買えばよかったので、事件後の苦労が減りました。
電話番号が変わらなかった
電話番号が変わると何かと不便ですよね。ですが、今回は電話番号は以前のままで、SIMを購入することができました!
学んだこと
油断はダメ
今回は油断が1番の原因かと思います。カーニバルは多くの人が集まるため、「絶対気をつけて」と多くの地元の人に言われていました。ですが、鍵もロクにかけていないカバンに携帯を入れていたのは私です。
また、カーニバル中にも他のお客さんから泡スプレーをかけられていました。ですが、カーニバルは有料エリアのチケットを買っており、入り口ではチケットや荷物のチェックがあるなど、比較的セキュリティーはきちんとしていて、治安も悪くはなかったです。そのエリアで泡をかけ合って「楽しい!」と思っていました。
なので、事件発生時に一般の道を歩きながら泡をかけられた最初は、「またかけられた!でも楽しい!」と思ってしまっていました。「やばい!盗まれる!」とは思ってなかったです…。
人によって対応が違う
携帯会社で特に感じました。日本でいうマイナンバーのような身分証明書がコロンビアにはあるのですが、まだ新しい隊員の私たちは持っていません。なので、パスポートのみとなります。SIMカードを買う時に通常とは違う手続きになるため、渋る店員、やり方を知らずに「無理」と一点張りの店員などがいました。
ですが、中にはテキパキと仕事をこなす方もいらっしゃり、私は今回無事に電話番号を保持したまま新しいSIMを購入することができました。もし担当のスタッフが「無理」一点張りの人だったらできなかったと思います。
これは私がシドニーで在外公館派遣員をしていた時に学んだことなのですが、スタッフによってサービスの幅があります。日本ではマニュアル通りの均一はサービスが多いですが、オーストラリア、そして今回コロンビアでも人によりけりでした。
柔軟性があるのはありがたいですが、今回のように一人のスタッフが「無理」と言っていても、他のスタッフに聞いてみると「多分できると思う、やってみるよ」と対応してくださる場合もあります。なので、自分がお客としてやって欲しいことがあり、一回問い合わせてダメでも、人を変えて再度問い合わせることが大切だと思いました。
仲間のありがたさ
本当にこれにつきます。携帯を取られなかった同期は唯一残る携帯を使って最大限のサポートをしてくれました。同じく盗まれた同期は、携帯を探し方、データの復元の仕方、SIMカードの買い方、などシェアしながら頑張りました!
そして何よりメンタル面で被害が少なかったのは、仲間がそばにいてくれたお陰です。これからは一層治安面に気をつけつつも、人との繋がりを大切に活動を頑張ります。
明日は朝から学校に行きます!