活動日記103:環境教育は一筋縄ではいかないようです。

 

かぼちゃ

今日は午後から外部の会議がありました。

会議へ

今日は、カルタヘナで環境関連の仕事に携わる人向けの会議がありました。EPA(Establecimiento Público Ambiental)と言う環境関連プロジェクトを担う機関があり、EPAを主体に今後のカルタヘナの環境問題へどのように対処するか、といった計画について話していました。

大学の講堂を借りて行ったのですが、環境教育に関わる人、環境について学んでいる学生、地域で環境関連の活動をしている人など、満席になる程集まっていました。初めてお会いする方が多く、色んな方にご挨拶ができて良かったです。

会議メモ

今日も内容の理解が難しかったですが、聞き取れた内容をメモします。

生物多様性

コロンビアと聞いて、コーヒーやサッカーを思い浮かべる人が多いと思いますが、生物多様性にも富んでいます。実はコロンビアの生物多様性は世界で3番目と言われています。標高が高く山が連なっている地域もあれば、私の任地のように年中暑くてマングローブが広がる地域もあります。

かぼちゃ

どのように多様性を保っていくかが議題として上がっていました。

都市の多様性

動植物だけではなく、様々な多様性を受け入れる都市づくりをしようと言う話もありました。移民、先住民、LGBTQ+など色んな人が安心して暮らせるカルタヘナにするには?と言った感じです。この前私が訪問したパレンケの人たちについても言及がありました。

パレンケについては、こちらの日記を読んでください。

活動日記94:Palenqueについて学びに行ったところ、衝撃的な事実が多かったです。
パレンケの人たちの先祖は、奴隷貿易によってアフリカから連れてこられました。過酷な労働を強いられ、生活も厳しかったと思います。ですが、今日知ったのは、カルタヘナでは、パレンケの歴史ついて学校では教えられていないとのことです。

目指すことは素晴らしいですが、私が以前いたオーストラリアに比べると、まだまだだと思います。オーストラリアは多くの国から移民や留学生がいるので、コロンビアとまた状況が違いますが、結構多様性が認められていました。

かぼちゃ

日本人が日本人らしく生活しても、珍しい目ではあまりみられなかったです。

他方、カルタヘナを歩くと「中国人!」と声をかけられたり、中国語っぽい言葉でわざと話してからかってくることが日常茶飯事です。珍しいのはわかりますが、からかわれている人の立場を考えれるようになって欲しいものです。

カルタヘナの環境問題

全て簡潔でしたが、色んな問題が列挙されていました。マングローブ林の保護海面上昇森林減少などです。これは住民の意識を高めるのが重要ですが、カルタヘナは観光客も多いため、外部の人たちも重要なアクターとなります。

短期間しかいないので何をしても大丈夫」と思いがちですが、小さい行動でも多くの観光客が同じことをすれば、環境に大きな影響をもたらすかもしれません。

ゴミ分別

途中から、環境教育に携わる人たちのみで話し合いを続けました。議題はゴミ分別についてです。生徒たちは分別方法を学ぶ必要がある、と言う意見でした。コロンビアでは3種類にゴミを分けるルールがあります。確かに学ぶのは大切ですが、私の活動先の教室にあるゴミ箱は1つのみです。生徒は一応ゴミをゴミ箱に捨てるのですが、全て混ざっています。

私はゴミ分別が日常になればいいなと思っているので、教室のゴミ箱も3種類に分けるべきかと思います。ですが、学校のごみ収集の様子をみたことがなく、結局は全教室の全ゴミ箱のゴミが、一箇所にまとめられいたら…生徒はゴミ分別について勉強できるとは思いますが、元も子もないです。

かぼちゃ

今度清掃員に確認してみようと思います。

他の意見では、「各学校ではなく、複数の学校で足並みを揃えられたら」とのことです。確かにそうです。私もいずれは活動先の学校のみではなく、他の学校ともコラボして何かできればと思います。

意識高い人が多い?

会議に参加している人は、皆さん環境に関心があり、質の高い意見が飛び交っていました。すごいと思いましたが、カルタヘナにはまだまだ環境問題が山積みのようです。意識高い人が多いですが、それが住民や生徒たちの意識に繋がってはいないのかなと思います。

せっかく環境問題に関する知識がある人が大勢いるので、何か多くの人に伝わるアプローチがあればと思いました。

かぼちゃ

明日は午後と夜2つの会議に出席します。