今日も午後から5歳児クラスの見学をしました。
お肉を食べると環境に悪影響?
今まで知らなかった!
昨日と同じく授業見学をしたのですが、今日書きたいことは、肉食と環境問題についてです。私は、自炊をする時はお肉もお魚も基本食べないので、「お昼何食べた?」と聞かれた時に、いつも「お米、卵、あとはお野菜」と答えていました。今日、5歳児を担当する先生と授業前に雑談をしていたところ、お昼を聞かれたのでいつも通り答えると「お肉が嫌いなの?なんで食べないの?」と聞かれました。
拙いスペイン語かつ辞書を使いながらですが、「お肉は大好きだけど、環境に悪いから出来る限り食べないようにしている」と伝えました。すると、先生はとても驚きました。肉食が環境に悪影響をもたらしていることを知らなかったようです。
活動先の学校は環境教育に力を入れています。年間を通じて環境に関するイベントが行われるので、環境教育隊員の私が到着してから、「やることがないのでは?」と思うくらいでした。その先生もリサイクルや節水節電などの意識が高いので、当然肉食についても知っていると思ったところ、逆に私が驚きました。
なぜ悪影響?
詳しくデータを用いて解説したいところですが、5歳児と遊んで疲れたので、ざっくりカジュアルに書きます。
温室効果ガス
お肉の中でも特に牛が問題です。牛のゲップにはメタンガスが含まれています。メタンガスとは温室効果ガスの一種で、地球温暖化に悪影響を与えます。温室効果ガスというと車など乗り物をイメージする人が多いかと思いますが、実は家畜も同等の量を排出しています。
森林破壊
家畜を育てるためには、大量の穀物が必要になります。その穀物を育てるスペース確保のため、違法に森林が伐採されています。
水の問題
家畜は大量の排泄物を出し、海や川の水質汚染に繋がります。また、飼料の穀物と家畜を育てるためには、大量の水が必要です。
ベジタリアンへの道
ここからは私の行動と考えたことを書きます。
大学生の時の衝撃
私は、肉食と環境問題の関係性を大学の時に知りました。英語のエッセイの授業でしたが、たまたま宿題のトピックが「人は肉を食べ続けるべきか」でした。その時初めて調べ物をし、普段何気なくしている行動が環境問題に影響を与えていることにショックを受けました。
徐々にお肉を減らす生活
とは言っても、すぐに行動を変えることは難しかったです。周りにベジタリアンの人はいなかったですし、実家暮らしだったので、食生活をいきなり変えることができませんでした。しかし、大学を卒業してシドニーで一人暮らしを始めた時に、「せっかくの機会だ!」と思い、徐々に肉食をやめました。
最初は魚は食べましたが、徐々に魚も食べなくしました。卵は食べましたが、牛乳ではなく豆乳を飲んでいました。とは言っても職場の人や友達と出かける際は、一緒にお肉を食べましたが…。とりあえず自炊をする時と一人で外食する時は、ベジタリアンないしはビーガンの食事をしました。
少し中途半端ですが、少しでもお肉の量を減らすのが大切だと思っています。
オーストラリアではベジタリアンやビーガンの人が多く、ほとんどのお店で動物性食品を使わないメニューがありました。また、スーパーでも代用肉などの代替食品を気軽に購入できました。そのため、難しくはなかったです。
コロンビアでは難しい?
今はどうしているかと言いますと、自炊の時だけはお肉・お魚なし生活です。基本的に学校に行く平日は3食自炊なので、休日お出かけする時や、たまに平日の夜お誘いいただいた時だけお肉を食べます。コロンビアのレストランでは、観光地を除きベジタリアンメニューは基本的にないです。なので、外食=お肉・お魚となります。
カルタヘナの典型的なランチメニューです。メインとスープにお肉が使われています。
なので食材のバリエーションが効かず、どうしようか困っています。熱帯のカルタヘナでは、フルーツが豊富な点はありがたいです。おかずは工夫を凝らして考える必要がありそうです。
コロンビアの食生活を変えるつもりはないけど…
今日先生が驚いていたことに加えて、コロンビアのレストランではベジタリアンメニューをあまり見かけないので、コロンビアでは肉食がスタンダードなのかなと感じています。環境のことを考えると、「お肉を減らした方がいいのでは?」と思いますが、現地の人は現地の人なりの生活がありますし、お肉を食べる文化の尊重も大切です。
なので、環境教育隊員として、現地の食生活にとやかくいうつもりはないです。ですが、日々何気なくしている行動が実は環境問題に繋がっているかも、という意識を持つ人が増えるように、何かきっかけを作ることができればとは思います。
このような内容を書いている私も、まだお肉を食べますし、他にも私自身がしている行動で環境汚染に拍車をかけているかも知れません。自分自身の行動を見直し、改善できることは全力でする、というのを続けていけたらと思います。
明日は朝から学校です。午後は大切な用事があります。