交換留学のメリットデメリットをまとめてみた

「英語を上達したい!」「海外のレベル高い学校で勉強したい!」などを思い、留学を志す方が多いですね。今はコロナの影響がありますが、グローバル化が急速に進み、昔より留学に手軽に行けるようになりました。今回は様々な留学方法がある中で、私も体験した交換留学のメリット&デメリットについてまとめてみました。

交換留学とは?

まずは、交換留学とは何かを簡潔に説明します。交換留学は、日本の学校に籍を置いたまま短期間(半年〜1年が多い)、海外の学校で勉強をすることです。まずは日本の学校に入学をして、そこで勉強しますが、途中で留学を挟んでまた日本の学校に帰って来ます。その後、日本の学校で卒業します。

よく比較されるのが正規留学です。こちらは最初から海外の学校に入学して、そこで最初から最後まで勉強して卒業するものです。海外の学校の学位をもらいます。海外では正規留学をする人が多いですが、日本ではまだ少なく、交換留学が盛んです。

それでは、交換留学のメリット&デメリットを見てみましょう!

メリット

安い

まずは費用面です。海外の学校に正規留学をすると、莫大なお金がかかるケースが多いです。特に大学ですと、日本とは比べ物にならないくらいの学費がかかります。

プラスで渡航費、住居費、保険料、ビザ代などがあるので費用がかさみます。

また、個人で正規留学するとなると、留学エージェントにお金を払って手続きをする人も多いです。かなり経済的に余裕がある人しか、正規留学はできないと思います。

私がオーストラリアで出会った正規留学生の多くは、リッチでした笑。すごく良い家に住んでいたり、留学先で車を持っていました。外食が高いオーストラリアで、毎食外食をしている人も沢山いました。

それに比べて、交換留学は安く済みます。多くの場合、日本の学校の学費のみを納めれば良いです。日本の学費だけで、海外の授業が受けられるのはとてもお得です。また、期間も短いので住居費や保険も安くなります。

正規留学には手が届かない…と思っている方も検討してみると良いと思います。

お試し感覚で行ける

留学はしてみたいものの海外経験がないと、果たしてやっていけるのかが心配になると思います。ホームシックにならないか、本当に海外が好きなのか、懸念点は多く出てきます。

学校によりますが、半年の交換留学プログラムがあるかもしれません。半年ですと、「とりあえず行ってみよう!」と言うこともできちゃいます。もし試しに行ってみて、もっと海外で勉強したいと思えば、進学の際に海外の学校を選択肢に入れられます(費用がネックですが笑)。

安心感がある

交換留学は、日本と海外の学校間の協定によって結ばれています。ですので協定先は、ある程度評判の良い学校であったり、治安もすごく悪いところではないはずです。

初めての留学をする方は、交換留学を選ぶと安心感が増すと思います。

また、協定があるので、渡航前手続きで提出する書類が少なく、簡潔に終わる場合も多いです。学校の手厚いサポートも受けられます。そして過去に交換留学をした先輩方にも質問をできると思うので、不安が減るのではないでしょうか。

帰国後の授業に役に立てる

やっぱり、海外に行くと視野が広がります。日本では、未だに多様な文化や習慣を持つ人と交流する機会って少ないですよね。留学に行くことで、普段日本では会えないような人と出会い、幅広い考え方を身に付けられます。

また、帰国後も海外のニュースに興味を持てるようになったりします。グローバル化が進む世の中で、そのような海外に視野を向けることは重要だと思います。

そして、交換留学は日本の学校に帰ってきますから、留学で得たことを日本での勉強で活かせると思います。私は、大学で社会学を主に学んでいましたが、留学中はオーストラリアの社会問題や人種問題について学べて、興味深かったです。日本でも同じような問題を抱えている場合があるので、別の角度から物事を考えられて良かったです!

デメリット

単位交換を失敗することがある

交換留学では留学先で獲得した単位を、日本の学校の単位に置き換えられる場合が多いです。なので、留学をしても同級生と一緒に卒業ができるのが通常です。

ですが、単位交換が上手くいかないケースも多々あります。留学先で単位をとっても、日本の学校で認められなかったり、海外では4単位なのに日本では1単位と少なく認められたりする場合があります。

この対応は学校によりけりなので、事前に要確認だと思います。

単位交換を失敗した場合、留年もあり得ます。もし留年したら、学費をその分多く払わなくてはいけないので、せっかく安い交換留学を選んだ甲斐が無くなってしまいます…。運よく留年を逃れても、帰国後に友達がのんびりしている中で、自分だけ必死に大量の授業をとる羽目になるかもしれないです。

できることが限られている

交換留学は、できることが少ないかもしれません。短い期間というのはメリットでもありますが、時間が足りずに自分が本当にしたいことが達成できなかった…となるかもしれません。これに関しては、いかに事前に計画を立てて有意義な時間を送るかにかかっていると思います。

また、留学先が協定に基づいて決まっているので、自分が行きたい学校が選択肢にない場合もあります。もちろん海外の学校によって学べることは違いますし、特に大学生は自分自身の専攻科目が学べるかが大切になると思います。交換留学では留学先を自分で自由に選べないので、できることが限られてしまいます。

受験/就活に影響が出てしまうかも

高校生なら大学受験、大学生なら就活の時期に悪影響があるかもれません。交換留学の帰国の時期が受験期や就活開始の時期に近いと、準備が十分にできない人も出てきます。

受験ですと、今はAO入試や推薦入試が盛んになり、そちらを狙うのもありですが、一般入試をするのであれば、留学の時期を考える必要があります。

就活では、3年生の終わり頃から本格的になってくると思いますが、その前にもインターンシップをする人が多いですね。留学をすると、就活の開始時期には間に合っても、インターンが十分にできていないパターンも。

また、SPI対策や自己分析などは時間がかかりますね。

対策として、交換留学中に現地の日系企業でインターンをしている人もいます。オーストラリアですと、シドニーで就活フェアがやっていたりもします。ですが私が留学していたアデレードは田舎なので、日系企業なんぞなかったですし、シドニーは遠いので行くのを断念しました笑。

大切なのは、できるだけ早めに留学をすることと、留学中も帰国後のできる限りの準備をすることです。なかなか留学生活と、受験や就活の準備を同時進行するのは難しいと思いますが、頑張りましょう!

 まとめ

日本の学校に籍を置いたままの交換留学は、費用が抑えられますし、海外経験がない人でも気軽に安心して参加できるメリットがあります。一方で単位交換に失敗したり、帰国後の進路に影響が出てしまう場合もあります。

良い点悪い点両方ありますが、個人的には正規留学はハードルが高かったので、交換留学だけでも「できてよかった!」と思っています♪