駒ヶ根訓練所での派遣前訓練で色んな人と出会って楽しすぎた

JICA海外協力隊を選んだ理由として語学の習得を挙げましたが、協力隊は派遣前訓練で語学をみっちり勉強することができます。果たしてレッスンについていけるのかなど不安はありましたが、一言で言えば「訓練所最高!」でした。語学以外にも色々と行なっているので、今回は訓練所の様子を詳しく書いていきたいと思います。

訓練所とは?

現在、福島県の二本松長野県の駒ヶ根の2箇所に協力隊の訓練所があります。一部例外の人がいますが、合格者はほぼ全員どちらかの施設で訓練を受けることになります。期間はコロナの影響等で隊次によって変動していますが、私の場合は60日間でした。国や言語によって訓練所が分かれ、私を含むスペイン語は全員駒ヶ根訓練所(KTCとも呼ばれる)でした。

かぼちゃ

私が勉強しているスペイン語だとKTCを「カテセ」と言います。

私の場合は7月〜9月の間に訓練があり、ビザなどの出発準備が整った国ごとに順次出発となります。私のコロンビアは10月31日出発となりますが、今回は早い人で10月中旬の出発でした。

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訓練所のメインは語学ですが、他にも色んな講座がありました。

語学

まずはメインの語学です。月曜日〜金曜日まで毎日語学クラスがあります。入所時にクラス分けテストが行われ、似たような語学レベルの人と一緒に勉強をすることになります。結構少人数のクラスで、今回は多くても1クラス6人でした。私は入所前に独学で基礎の文法や単語を勉強したので、少し上のクラスに入ることができました。とは言っても、授業は初歩のアルファベットから始まり、既に勉強した内容が多く最初は少し驚きました。

ですが、初歩的なことから勉強できて良かったと思っています。独学+訓練所のクラスで2回同じ文法を勉強することによって、定着度が高まりました。また、自分では勘違いしていたところや見落としていたところも多くあり、プロの先生の説明があって正しい理解をすることができました。先生もベテランのとても優しい方に当たり、気軽に質問できるのが有り難かったです。

また、先生によって異なるのですが、私のクラスは「任地で行うようなワークショップをやってみよう!」という回がありました。私の場合は環境教育という職種なので、コンポストについてのプレゼン&子供たち向けのゴミに関するクイズをスペイン語でクラスメートに対して行いました。パワポなどの準備が正直大変でしたが、先生に添削していただけたお陰でコロンビアに行ってそのまま使えるので、ありがたい機会でした。

毎日宿題が出ますし、毎週金曜日は1週間のまとめテストがあり、退所前には総まとめテストがあります。これを見るとかなり難しい印象かと思います。確かに勉強に時間を費やす必要があり、しんどい時もありましたが、クラスメートと協力しながら乗り切りました。

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何かあれば、クラスメート、語学の先生、また訓練所スタッフなど相談できる相手は多くいます。

この訓練期間でスペイン語をたくさん勉強できて、語学力が上がったと思います。初めて勉強する人でも日常会話などの基礎はできるようになるのかなと思います。ですが、やっぱり60日間でできることは限られていますし、語学力はあればあるほど活動がスムーズになると思うので、退所後〜出発前、また任地に到着した後も高いモチベーションを保って語学を続けていきます!

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早くコロンビアのスペイン語に慣れられるよう、頑張ります!

必修講座

語学の他にも必修講座があり、全員で大きい講堂で受講します。任地での異文化適応、健康管理、安全対策などなどです。大体最後に質疑応答の時間があるので、分からないことがあれば聞くことができましたし、資料のダウンロードができる講座が殆どなので、任地行ってからも見返せます

人との出会い

訓練所で好きだったのが、人との出会いです。駒ヶ根には100名ほどの同期隊員がいて、共同生活をしました。協力隊は色んな職種があるので、本当に様々なバックグラウンドを持った人たちがいますが、そのような方々と訓練所で出会うことができるのが幸せすぎました。

語学中は固定のクラスに分かれていますが、語学や必修講座が終わった後に自由時間がありますし、ご飯は食堂で決まった時間に食べるのですが、席が自由なので色んな人と話すチャンスでした。普段は関わらないような人とも、一応同じ協力隊という共通点があるので話しかけやすかったです。

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毎日が共同生活なので、人と関わることが苦手な方は大変かもしれませんが、大体の人は楽しんでた様子です。

また、同じ任国(私の場合はコロンビア)のメンバーと顔を合わせることができたのも、嬉しかったです。実は訓練所入所前に同期の名簿の閲覧ができたようですが、機械音痴の私は見方が分からず、入所当日までコロンビアの同期がいるのかすら知りませんでした笑。勝手に1人でコロンビアに赴任するのかと思って不安でしたが、入所して他のメンバー(今回は私を含めて6人)と会えて安心感が増しました

休日

もちろん語学の勉強をしましたが、訓練所で仲良くなった人たちとお出かけしたり、訓練所内で遊んだりするのも楽しみました。駒ヶ岳に行ったり、ぶどう狩りをしたり、訓練所内ではスポーツや映画鑑賞を楽しんだりしました。

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駒ヶ岳が最高すぎました!

たくさん勉強して、たくさん遊んで、共同生活をして…ということで久々に学生に戻った気分で、青春を楽しみました。語学などで大変なことがあっても、同じ境遇の仲間がいたからこそ頑張れたのもあります。

駒ヶ根訓練所ロス

60日間はあっという間に終わり、実家に戻ってきたわけですが、訓練所での生活が楽しすぎて「訓練所ロス」になったくらいです。同期隊員は皆んなが違う国に行くので、離れ離れになってしまうのは寂しすぎますが、SNSを通じてお互いの活動内容をシェアしたり、旅行で遊びに行きたいと思っています!