ワインが美味しいオーストラリアですが、ビールも負けてはいません。特に金曜や土曜の夜には、パブ(Pub)に集まりビールを楽しむ人が多いです。地元の人が集まり、入りにくい雰囲気と感じる人が多いかも知れませんが、慣れてしまえば通いたくなるほどです。今回はそんなパブの楽しみ方と、オーストラリアの飲み文化を徹底解説します♪
パブとは
パブ(Pub)とはPublic Houseの約で、大衆酒場を指します。オーストラリアのパブは、カジュアルな雰囲気のものが多く、手頃にビールを始めとしたお酒とスナックを楽しむことができます。
日本で言う居酒屋みたいな感じです!
オーストラリアには町の色んなところにパブがあり、特に週末は多くの人で賑わっています。シドニーでは、オペラハウスからすぐ近くのRocksと呼ばれる地域に、長年営業されているパブが並んでいます。日本の居酒屋とは違うところが多いですが、まずびっくりするのが名前です。多くのパブの名前には「〜Hotel」と「ホテル」がついています!ですが、宿泊施設ではなく、単なるパブの場合がほとんどです。
これは、昔は夜間のお酒の提供が原則禁止されていて、ホテルなど宿泊施設のみ、宿泊客にお酒を販売していいことになっていたため、上階に宿泊施設を開き、お酒の提供をするお店ができたからです。
今でもその名残で宿泊施設も営業しているパブがありますが、多くの場合Hotelという名前だけを残し、パブのみの営業をしています。1階にパブがあるホテルは、夜まで賑やかな場合があるので、逆にホテルを選ぶ時は、パブ兼ホテルを避けることをオススメします!
居酒屋では個室があることが多いですが、パブは仕切りがないことが殆どで、個室は珍しいです。その分、他のお客さんと仲良くなって、一緒に飲むこともあります。英語が苦手な方は、慣れるまで敷居が高く感じるかも知れませんが、お酒を飲んで気持ち良くなれば、小さなミスなど気にせずどんどんお話できるのではないでしょうか笑。また、ギターの弾き語りなどの生演奏が楽しめるパブが多いです。流行りのポップな曲から、長年親しまれている曲などそのミュージシャンによって選曲が異なるので、毎回どんな音楽が聞けるのかワクワクしています。定番の曲はSpotifyで「Aussie Pub Songs」などで検索すれば聞けます。
いざ、注文!
注文の仕方
居酒屋は店員さんが注文を取りに来て、テーブルまで飲み物と料理を運んでくれますが、パブでは基本的にカウンターで注文&支払いをします。飲み物はカウンターで注文時に受け取り、食べ物は番号のプレートを受け取り、自分の席で待っていれば店員さんが運んでくれます。最近は、日本ではタッチパネルで注文するお店が増えてきましたが、オーストラリアでは各テーブルにあるQRコードを読み取り、携帯の画面上で注文&支払いが多くなっています。その場合は、カード支払いとなるので、さすがはカード社会のオーストラリアだと思いました。パブの良さといえば、ビールの種類が豊富なことです。日本でもよくみるハイネケンなど定番のビールがありますが、その他にもクラフトビールを複数種類を揃えるパブが多いです。また、日本のアサヒビールはオーストラリアでも人気で、置いてあるパブが多いです。パブによっては少し味見ができることろもあるので、種類に悩んだ時は、店員さんに聞いてみるといいです!
キリンビールも見かけることがあります
他にもワインやスピリッツを置いているパブが多いですが、やはりメインはビールになります。オーストラリアの美味しいワインについては、こちら↓
グラスの大きさ
日本では大・中・小ジョッキがありますが、シドニーのあるNSW州では以下のようになっています。
Schooner:約450ml
Middy:約285ml
驚きの飲み文化
パブの基本情報がわかったところで、私が驚いたオーストラリアの飲み文化についてご紹介します。
その地域や個人によって文化が異なると思うので、参考程度にしてください!
つまみを食べない
初めてパブに行って驚いたのが、友人がひたすらビールだけを飲んでいたことです。何もおつまみなどを頼まず、ひたすらビールです。居酒屋ではお通しから始まり、唐揚げなど食べながらお酒を飲み、締めにはご飯ものを注文することが多いですよね。
ですが、パブではお酒を飲んで話すだけで、食べ物メニューはありますが、頼む人が少ないです。私は何か食べないと飲めないので、ポテトを頼んでいたら、「そんなにお腹空いてるの?」と心配されたくらいです笑。
よく友達と飲む時は、パブでお酒を飲んだ後に、きちんとレストランに行ってご飯を食べる、というパターンが多く、お酒と食事を分ける人が多いと思います。
ラウンド
日本では割り勘が多いですが、オーストラリア(やイギリス)で複数人で飲みに行く時は、ラウンド制が多いです。まず1人が全員分の飲み物を買い、2杯目は次の人が全員分を買う、と言ったように1人ずつ全員分の飲み物を買っていくシステムです。
必ず毎回お酒を頼む必要はないので、弱い方はアルコール低めのものを選んだり、1ラウンドをパスすることもできます。ですが、注文のテンポがよく、大人数でのラウンドだとつい飲み過ぎてしまうので、健康にあまり良くない文化とも言われています笑。
何件もはしごする
日本でも2軒目、3軒目とはしごすることはありますが、パブははしごが基本と感じます。1つのパブで1-2杯飲んで、次に移り、また数杯飲んで次に移る感じです。3軒、4軒行くことが多いです。
少し忙しないと感じますが、人気のパブでは座席が見つからず立ち飲みすることもありますし、複数のパブで色んな種類のビールを楽しむのは、最高です!
ちなみに、オーストラリアでは飲み放題は滅多に見かけません。友達曰く、「オーストラリア人はすごい量を飲むから、飲み放題をしたら破産しちゃう」と言っていました笑。その理由が本当かは置いておいて、パブではPintを頼む人が多く、日本よりお酒に強い人が多い印象はあります。
パブめし
先ほどつまみを食べない文化をご紹介しましたが、パブには食事メニューを用意しているところが多いです。居酒屋の定番メニューと言えば、唐揚げ、枝豆、焼き鳥などかと思いますが、オーストラリアで定番のパブめしをピックアップします♪
チキンパルメジャーナ
まずは、チキンパルメジャーナ(Chicken Parmigiana)です。チキンスニッツェル(Chicken Schnitzel)という薄くした鶏肉に衣をつけて揚げたものがありますが、その上にハム、トマトソース、チーズを乗せたものです。
スニッツェルは、日本のカツレツに似ています。
このメニューは、フライドポテトと一緒に出されることが多く、揚げたチキンに揚げた芋と言うことで、カロリーが爆弾ですが、ビールとよく合って最高です!
ナチョス
色んな国の料理が楽しめるオーストラリアですが、メキシコ料理も人気です。パブでは、よくナチョスを見かけます。トルティーヤチップスに、ひき肉、お豆、チーズ、ハラペーニョ、サワークリーム、アボカドなどがたっぷりトッピングされた料理です。トッピングが多いので、最後まで色んな味を飽きずに楽しめますし、トルティーヤチップスはつまみやすく、飲むときにピッタリです!お店によっては、ソースを選べることがあるので、辛いのが好きな私はいつもチリソースを選んでいます。
フィッシュアンドチップス
最後はフィッシュアンドチップスです。白身魚のフライに、フライドポテトが添えられている料理です。チキンパルメジャーナと並んで、高カロリーメニューです笑。お魚屋さんやレストランで見かけますが、定番のパブめしでもあります。お店によって、衣やタルタルソースに差があるので、自分のお気に入りを探してみるのもいいかも知れません♪フィッシュアンドチップスについて、詳しくはこちらの過去記事を読んで下さい!
まとめ
オーストラリアの居酒屋であるパブ(Pub)をご紹介しました!地元の人が多く集まるので、最初は入るのに勇気がいるかも知れませんが、豊富な種類のビールがあり、値段もリーズナブルなので、一度入ったらハマること間違いなしです!パブに行って地元の人と仲良くなって、更にオーストラリアの文化を知ってみるのはいかがでしょうか?